機械パワーエレクトロニクス電力用コンデンサ・進相設備★★☆☆☆
電力用コンデンサの構造と点検
概要
電力用コンデンサの構造・誘電体に求められる特性・点検方法を解説する。薄葉誘電体と金属箔電極を巻いた構造で、誘電率が高く誘電正接が小さいほど優れた誘電体といえる。日常点検(外観確認)と特別点検(測定・試験)の区別も重要。
📖用語
誘電率(ε):絶縁体(誘電体)が電荷を蓄える能力を示す定数。大きいほど同じ体積で大きな静電容量が得られる。
誘電正接(tan δ):誘電体の損失の大きさを示す指標。小さいほど誘電体損失(発熱)が少ない。
無効電力補償:遅れ無効電力を進み無効電力で打ち消し,力率を改善する操作。進相コンデンサ等が使われる。
絶縁耐力:絶縁材料が絶縁破壊を起こさずに耐えられる電圧の限界。
電力用コンデンサとは
電力系統の無効電力補償(力率改善・調相)や高調波フィルタとして使用される大容量コンデンサ。
薄い誘電体フィルムと金属箔電極を交互に重ねて巻いた構造で,
絶縁油(または乾式樹脂)中に封入されている。
誘電体に求められる特性
| 特性 | 要求内容 |
|---|---|
| 誘電率 ε | 高いほど同じ体積で大きな静電容量が得られる |
| 誘電正接 tan δ | 小さいほど誘電体損失(発熱)が少ない |
| 絶縁抵抗・絶縁耐力 | 高いほど高電圧環境に適する |
| 温度安定性 | 誘電率・誘電正接の温度変化が少ないこと |
構造
薄葉誘電体と金属箔電極を巻き込んで単位コンデンサを構成し,容器に収納。
電極として蒸着金属を用いることもある。
点検の種類
•日常点検:油漏れ,発錆,がいし汚損,容器変形,端子過熱の外観確認
•特別点検(数年ごと・異常時):静電容量・損失の測定,絶縁抵抗測定,耐電圧試験など

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