電力火力発電ボイラ・タービン・環境対策★★☆☆☆

衝動タービンと反動タービンの原理と適用範囲

概要
蒸気タービンは衝動形(インパルス)と反動形(リアクション)に大別される。衝動タービンはノズルのみで蒸気を膨張させ,動翼では圧力が変化しない。反動タービンはノズルと動翼の両方で蒸気を膨張させ,動翼からの排気の反動力も利用する。適する圧力範囲(衝動:高圧,反動:中低圧)と動翼での圧力変化の有無が判断のポイントである。
📖用語
衝動タービン(インパルスタービン)蒸気をノズルで加速して動翼に衝突させ,衝撃力(衝動力)でランナを回転させる蒸気タービン。動翼通過時に蒸気の圧力は変化しない。
反動タービン(リアクションタービン)固定翼と動翼の両方で蒸気を膨張させ,動翼内での蒸気膨張による反動力も利用して回転させる蒸気タービン。
蒸気タービンは衝動形と反動形に大別され,蒸気の圧力や膨張の起きる場所が異なる。
衝動タービン(インパルスタービン)
蒸気はノズルを通る間に圧力が降下し,速度(運動エネルギー)に変換される
動翼(ランナ羽根)通過前後で蒸気の圧力は変化しない
→ 羽根の出入口の蒸気の圧力は等しい
主に高圧部(蒸気圧力の高いところ)に適する
反動タービン(リアクションタービン)
固定翼(ノズル作用)でも動翼でも蒸気が膨張する
動翼内部でも蒸気が膨張するため,排出時の反動力が回転力となる
主に中・低圧部(蒸気圧力が低いところ)に適する
項目衝動タービン反動タービン
蒸気の膨張場所ノズルのみノズル+動翼
ノズル通過時の圧力降下降下
動翼通過時の圧力変化なし(等しい)降下(膨張)
適する圧力範囲高圧中低圧
図1
関連問題数:1

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