法規施設管理高圧受電設備・引込設備⚖️ 電気設備の技術基準の解釈★★☆☆☆

GR付PASのSOG機能(SO動作)

概要
GR付PAS(地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器)のSOG機能のうち、短絡事故発生時に無電圧を確認してから開放動作するSO動作の仕組みを扱う。短絡電流は遮断できないため変電所遮断器の動作を待ち、停電後に無電圧を検出してから開放することで波及事故を防止する原理が出題の核心。
📖用語
GR付PAS地絡継電装置(Ground Relay)付き高圧交流負荷開閉器(Pole-mounted Automatic Sectionalizer)の略。高圧受電設備の受電点に設置され,地絡電流を検出して開路する装置
波及事故需要家構内の事故が配電線を通じて他の需要家や変電所まで影響を及ぼす停電事故
受電点需要家が電力会社(他の者)から電力の供給を受ける接続地点。GR付PAS の設置箇所に相当する
⚖️条文(要約)
地絡遮断装置の施設(電技解釈 第36条第4項,一部抜粋)
高圧又は特別高圧の電路には,36-1表の左欄に掲げる箇所又はこれに近接する箇所に,同表中欄に掲げる電路に地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設すること。ただし,同表右欄に掲げる場合はこの限りでない。
36-1表
地絡遮断装置を施設する箇所電路地絡遮断装置を施設しなくてもよい場合
発電所,蓄電所又は変電所若しくはこれに準ずる場所の引出口発電所,蓄電所又は変電所若しくはこれに準ずる場所から引出される電路発電所,蓄電所又は変電所相互間の電線路が,いずれか一方の発電所,蓄電所又は変電所の母線の延長とみなされるものである場合において,計器用変成器を母線に施設すること等により,当該電線路に地絡を生じた場合に電源側の電路を遮断する装置を施設するとき
他の者から供給を受ける受電点受電点の負荷側の電路他の者から供給を受ける電気を全てその受電点に属する受電場所において変成し,又は使用する場合
配電用変圧器(単巻変圧器を除く。)の施設箇所配電用変圧器の負荷側の電路配電用変圧器の負荷側に地絡を生じた場合に,当該配電用変圧器の施設箇所の電源側の発電所,蓄電所又は変電所で当該電路を遮断する装置を施設するとき
GR付PAS(地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器)は,この「他の者から供給を受ける受電点」に施設される地絡遮断装置の実装形態。SOG機能により需要家構内の事故を検出し,受電点の電源側(配電線)への波及事故を防止する。
SOG機能の概要
GR付PAS(地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器)のSOG機能は「Storage Over Current Ground」の略:
S+O(Storage Over Current):過電流(短絡電流)を検知して開放命令を保存し,過電流が流れている間は開放動作をロックする
G(Ground relay):地絡を検出する
GR付PASの遮断能力の限界
GR付PASは負荷電流の遮断は可能だが,短絡電流のような大電流は遮断できない。
SO動作のシーケンス
PASの負荷側から受電用遮断器の間で短絡事故が発生した場合:
短絡電流が流れる(PASは大電流のため開放不可)
過電流を検知して開放をロックし,開放命令を保存する(S+O動作)
配電用変電所の遮断器が動作して配電線が停電する
過電流が解消(無電圧)されたことでロックが解除され,保存していた開放命令を実行して開放する
波及事故を防ぐ仕組み
変電所遮断器が再投入されたとき,PASはすでに開放済みのため配電線の再閉路が成功する。
事故は波及事故として扱われず,他の需要家への影響を防ぐことができる。
図1
関連問題数:1

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