機械パワーエレクトロニクスインバータ・チョッパ・PWM★★★☆☆
パワー半導体デバイスの種類と特性
概要
電力変換装置に使われる主要なパワー半導体デバイス(ダイオード・サイリスタ・IGBT・パワーMOSFET)の種類と特性を解説する。制御方式(制御端子なし・ゲート電流・ゲート電圧)、電流方向(一方向・双方向)、自己消弧能力の有無の組み合わせで各デバイスの特性が決まり、用途に応じて使い分ける。
📖用語
IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ):ゲート電圧でオン・オフ制御できる全制御形パワー半導体。大電力・中速スイッチングに適する。
サイリスタ(SCR):ゲート電流でオン(点弧)できるが,自己消弧能力を持たない一方向素子。
パワーMOSFET:ゲート電圧で制御できる全制御形パワー半導体。高速スイッチングが可能で,ボディダイオードを内蔵する。
自己消弧能力:外部回路に依存せず,制御信号だけで素子をオフにできる機能。
主要デバイスの比較
電力変換装置に使われる主なパワー半導体デバイス:
| デバイス | 制御方式 | 電流方向 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ダイオード | 制御端子なし(電圧極性で自律動作) | 一方向のみ | 整流・保護用途 |
| サイリスタ(SCR) | ゲート電流でオン(点弧)。オフは順電流ゼロか逆電圧印加が必要(自己消弧能力なし) | 一方向のみ | 大電力交流制御 |
| IGBT | ゲート電圧でオン・オフ(全制御形) | 順方向のみ(逆電流は逆並列ダイオードで確保) | 大電力・中速スイッチング |
| パワーMOSFET | ゲート電圧で制御(全制御形) | 順方向のみ(ボディダイオードで逆電流可) | 高速スイッチング,低電圧・中電流用途 |
自己消弧能力の有無
•自己消弧できない:ダイオード,サイリスタ(外部回路でオフさせる必要がある)
•自己消弧できる(全制御形):IGBT,パワーMOSFET

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