理論電気回路回路網・過渡現象★★☆☆☆
RL回路の過渡応答と時定数
概要
RL 直列回路でスイッチを閉じると、コイルの電流は指数関数的に増加して最終値 VR に近づく。時定数 τ = LR が大きいほど定常値に達するまでの時間が長く、初期傾き VL は抵抗に依存しない。抵抗を変えたときに定常電流・時定数・初期傾きがそれぞれどう変化するかが頻出問題となる。
📖用語
過渡応答:スイッチ投入などの変化直後に、回路が定常状態へ移行するまでの過渡的な変化の様子。指数関数的に変化する。
時定数(τ):過渡応答の速さを表すパラメータ。RL回路では τ = LR で表される。時定数が大きいほど定常値に達するまでの時間が長い。
RL回路:抵抗(R)とインダクタ(コイル、L)を直列に接続した回路。電流がゆっくりと変化する特性を持つ。
RL 直列回路でスイッチを閉じた瞬間、コイルの電流は指数関数的に増加して最終値に近づく。
📐基本公式:RL回路の過渡応答
スイッチを閉じた時刻 t=0 から:
iL(t) = VR × (1 − e−Rt/L) [A]
各パラメータ:
・VR:定常電流(t → ∞ での最終値)[A]
・τ = LR:時定数 [s](最終値の 63.2% に達するまでの時間)
・初期傾き(t=0 の瞬間の電流変化率)= VL(R に無依存)
時定数 τ の意味
t = τ のとき:iL = VR × (1 − e−1) ≈ 0.632 × VR(最終値の 63.2%)
t = 2τ のとき:iL ≈ 0.865 × VR
t = 5τ のとき:iL ≈ 0.993 × VR(ほぼ定常値)
R を変えると何が変わるか
・定常電流 VR:R が大きくなると最終電流は小さくなる
・時定数 τ = LR:R が大きくなると τ が小さくなり、早く定常値に達する
・初期傾き VL:R に無関係のため変わらない
RC 回路(コンデンサ電圧の過渡応答)
vC(t) = V × (1 − e−t/RC) [V]
時定数 τ = RC

関連問題数:1問
💬公開コメント(0)誰でも閲覧可
公開コメントはまだありません。