電力変電・送配電機器短絡電流・百分率インピーダンス★★☆☆☆
百分率インピーダンスと三相短絡電流
概要
百分率インピーダンス(%Z)は,機器のインピーダンスを基準電圧・基準容量で百分率化した無次元の量で,電力系統の短絡電流計算に使用する。三相短絡電流は Isc = Ibase × 100%Ztotal で求め,その値以上の最小標準定格値を持つ遮断器を選定する。基準容量が異なる%Zを揃える変換も頻出。
📖用語
%Z(百分率インピーダンス):機器のインピーダンスを基準電圧・基準容量を基準として百分率で表した無次元の量。短絡計算に用いる。
基準容量(Sbase):百分率インピーダンスの計算基準となる三相皮相電力[VA]。
基準電圧(Vbase):百分率インピーダンスの計算基準となる線間電圧[V]。
ベース電流(Ibase):基準容量と基準電圧から求まる基準電流。三相系統では Ibase = Sbase × Vbase [A] となる。
三相短絡電流(Isc):三相短絡故障時に流れる電流。Isc = Ibase × 100%Ztotal [A] で求める。
定格遮断電流:遮断器が安全に遮断できる最大の短絡電流値。計算した Isc 以上の標準定格値を選定する。
百分率インピーダンス(%Z)は,電力系統の短絡計算に使用される無次元の量で,機器のインピーダンスを基準電圧・基準容量を基準として百分率で表したもの。
📐基本公式:百分率インピーダンス
%Z = Z × SbaseVbase2 × 100 [%]
Z:実際のインピーダンス[Ω]
Sbase:基準容量[VA](三相の場合,三相皮相電力)
Vbase:基準電圧[V](線間電圧)
Sbase = × Vbase × Ibase を代入して整理すると:
%Z = Z × Ibase × Vbase × 100 [%]
が現れる理由
三相系統では相電圧(1相分の電圧)= Vbase(線間電圧を で割った値)。
上式は「インピーダンス降下(Ibase × Z)÷ 相電圧(Vbase)× 100」と等しく,
分母の Vbase を移項すると分子に が上がる。
📐基本公式:ベース電流
三相系統のベース電流:
Ibase = Sbase × Vbase [A]
Sbase:基準容量[VA],Vbase:基準線間電圧[V]
📐基本公式:三相短絡電流
Isc = Ibase × 100%Ztotal [A]
%Ztotal:故障点からみた電源側の合成%Z
📐基本公式:%Z の合成
同一基準容量の%Z は直列接続の場合そのまま加算できる:
%Ztotal = %Z1 + %Z2 + %Z3 + ...
異なる基準容量の%Z を同一基準に変換:
%Z'(新基準) = %Z(旧基準) × SnSo
遮断器の定格遮断電流の選定
計算した三相短絡電流 Isc 以上で,かつ最小の標準定格値を選ぶ。
6.6kV系統用遮断器の標準定格遮断電流(JEC-2300):8, 12.5, 20, 25, 31.5, 40 kA

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