機械同期機同期発電機・同期電動機の特性★★☆☆☆
三相同期発電機の並列運転条件
概要
三相同期発電機を電力系統に並列接続する際に満たすべき条件(周波数・電圧の大きさ・位相)と,それを確認するための同期検定器(シンクロスコープ)の役割を扱う。条件が一つでも揃わないと並列投入と同時に大きな循環電流が流れる。
📖用語
三相同期発電機:回転子の界磁巻線に直流を流して磁界を作り,固定子コイルに三相交流を誘起させる発電機。
界磁巻線:同期機の回転子に施された巻線。直流電流(界磁電流)を流して磁極を作る。
同期検定器(シンクロスコープ):2台の発電機間の位相差を連続表示する計器。並列投入前に位相・周波数一致を確認するために使用する。
並列運転:複数の発電機を電力系統に並列に接続して同時に運転する方式。電圧・周波数・位相の一致が必要。
三相同期発電機とは
回転子の界磁巻線に直流を流して磁極を作り,固定子コイルに三相交流電圧を発生させる発電機。
•出力電圧の大きさは界磁電流で,周波数は回転速度(極数と回転数)で決まる
•複数台を電力系統に接続して運転する場合,並列運転条件を揃える必要がある
2台の三相同期発電機を並列運転するために満たすべき3つの条件と,確認に使う機器を説明します。
並列運転の3条件
1. 電圧の大きさ(端子電圧)が等しいこと
2. 周波数が等しいこと(= 回転速度が適切であること)
3. 位相(電圧の位相)が一致していること
加えて,電圧の波形・相順(相回転)も一致している必要があります。
条件が満たされていない場合
並列投入と同時に循環電流が流れ,機器に過大な電流・トルクが発生する「じょう乱」が生じます。
同期検定器(シンクロスコープ)
2台の発電機の電圧の位相差を連続的に表示する装置。
針が正転・逆転で周波数差,針が停止で同期状態(位相一致)を示す。
3条件の一致を確認してから並列投入する。
電流計・電圧計・周波数計との違い
電流計・電圧計は電圧の大きさのみ,周波数計は周波数のみを確認できる。
3条件を同時に確認できるのは同期検定器。

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