機械自動制御・情報処理フィードバック制御の基礎★★☆☆☆

フィードバック制御系の定常特性と過渡特性

概要
フィードバック制御系の性能を「定常特性」と「過渡特性」の2つの観点から評価する方法を扱う。定常特性は定常偏差で評価し,過渡特性はステップ応答の遅れ時間・立上り時間・行過ぎ量・整定時間で評価する。サーボ制御系の問題で頻出の評価指標を体系的に理解することが重要。
📖用語
フィードバック制御制御対象の出力を測定して目標値と比較し,偏差を入力側に戻して補正する制御方式。
定常偏差(steady-state error)過渡現象が収まった後に残留する,目標値と実際の出力の差。比例(P)制御のみでは残る。
ステップ応答目標値が瞬時に一定値へ変化する「ステップ入力」を加えたときの出力の時間変化。過渡特性評価の標準的な方法。
行過ぎ量(オーバーシュート)ステップ応答で出力が最終値を超えた最大超過分。最終値に対する割合で表す。
フィードバック制御系とは
制御対象の出力を測定し,目標値との差(偏差)を入力側に戻すことで出力を目標値に
近づける制御方式。偏差を常に監視して補正するため,外乱があっても安定した制御ができる。
定常特性
定常状態(過渡現象が収まった後)での制御性能。
主な指標:定常偏差(steady-state error)
ステップ入力を加えた後に残留する目標値との誤差。
比例(P)制御では定常偏差が残る。積分(I)を加えると定常偏差ゼロにできる。
過渡特性
目標値が変化したときの応答の速さ・振動特性。
サーボ制御系での過渡特性評価には「ステップ応答」が用いられる。
ステップ応答の評価指標:
指標英語名定義
遅れ時間delay time出力が最終値の 50 %に達するまでの時間
立上り時間rise time出力が最終値の 10 % → 90 %に達するまでの時間
行過ぎ量overshoot応答が最終値を超える最大超過分(最終値に対する割合 [%])
整定時間settling time応答が最終値の ±5 %(または ±2 %)以内に収まるまでの時間
図1
関連問題数:1

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