電力変電・送配電機器遮断器・避雷器・開閉装置★★★☆☆

ガス絶縁開閉装置(GIS)の特性とSF6ガス

概要
ガス絶縁開閉装置(GIS)の構造・特徴と,絶縁ガスとして使用されるSF6ガスの物性(無色・無臭・不燃性・絶縁強度・GWP等)を扱う。「特有の臭いがある」「大気圧以下で使用」などの誤りやすい記述を識別できるようにすることが重要。
📖用語
GIS(Gas Insulated Switchgear)遮断器・断路器・母線などを金属製容器に封入し,絶縁ガス(SF6)を充填した変電所機器。気中絶縁と比較して大幅に小形化できる。
SF6ガス(六ふっ化硫黄)GISに使用される絶縁ガス。無色・無臭・不燃性で化学的に安定,絶縁破壊電圧が空気の約2.5〜3倍高い。GWPは CO2 の約23900倍。
GWP(地球温暖化係数)CO2を基準(=1)とした温室効果の強さの指標。SF6のGWPは非常に大きいため使用後の回収が義務付けられている。
スペーサGIS内部で充電部(導体)を支持する絶縁物。エポキシ等の熱硬化性樹脂が使用される。
ガス絶縁開閉装置(GIS:Gas Insulated Switchgear)は,遮断器・断路器・母線などを金属製容器に封入し,絶縁ガス(SF6ガス)を充填した変電所機器。
SF6(六ふっ化硫黄)ガスの特性
特性内容
無色透明
臭い無臭(SF6は無色・無臭のガスであり,特有の臭いはない)
比重空気の約5倍(重い,底部に滞留しやすい)
可燃性不燃性
化学的安定性化学的に非常に安定
絶縁破壊電圧同じ圧力の空気に比べて約2.5〜3倍高い
アーク消弧能力空気より大幅に優れる(ガス遮断器の高速遮断が可能)
地球温暖化係数(GWP)CO2の約23900倍(使用後は大気に放出せず回収・再利用が義務)
使用圧力大気圧以上(通常3〜5気圧に加圧して絶縁強度・遮断性能を高める)
GISの特徴
小形化:気中絶縁変電所と比較して体積・面積を大幅に縮小できる
屋内設置が可能で,都市部・敷地制約のある場所に適する
金属容器内の異物(金属粒子)は絶縁破壊の原因となるため,製造・据え付け時に厳重管理が必要
スペーサ(支持絶縁物)にはエポキシ等の樹脂が使用される
SF6ガスは回収・再利用が義務付けられている
図1
関連問題数:2

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