電力水力発電水力発電の原理・計算★★☆☆☆

水力発電の理論水力と電力の単位

概要
水力発電における理論水力(最大出力)の公式 P = ρgQH と,そこから導かれる P = 9.8QH [kW] の実用式を扱う。有効落差・流量・密度・重力加速度の各量の意味を理解し,単位 W の導出過程(N・J・W の関係)を押さえることが重要。
📖用語
理論水力水が持つ位置エネルギーを電力に変換したときに得られる理論上の最大出力。P = ρgQH [W] で表される。
有効落差(純落差)総落差から損失落差(摩擦・衝突損失)を差し引いた実際に使える落差。
総落差取水位と放水位の高さの差。
損失落差水路や管路の摩擦・衝突によって失われる落差。
流量(Q)単位時間に流れる水の体積 [m3/s]。
📐基本公式:理論水力
水力発電の理論水力 P は次式で表される。
P = ρgQH [W]
ρ:水の密度 = 1000 kg/m3
g:重力加速度 = 9.8 m/s2
Q:流量 [m3/s]
H:有効落差 [m]
数値を代入すると P = 9.8QH [kW](Q[m3/s], H[m])
単位の確認
ρgQH = (kg/m3)(m/s2)(m3/s)(m) = kg・m/s2 × m/s = N × m/s = J/s = W
kg・m/s2 = N(ニュートン,力の単位)
N・m = J(ジュール,エネルギーの単位)
J/s = W(ワット,仕事率・電力の単位)
9.8 × 1000 = 9800 → P = 9800QH [W] = 9.8QH [kW]
各落差の定義
総落差:取水位と放水位の差
有効落差(純落差):総落差 − 損失落差(摩擦・衝突損失)
損失落差 ≒ 総落差の数 %程度
図1
関連問題数:1

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