法規施設管理高圧受電設備・引込設備⚖️ 電気設備の技術基準の解釈★★☆☆☆

架空電線路の支線強度計算

概要
架空電線路の電柱に設ける支線の引張荷重計算および素線径の選定を扱う。電柱根元を支点としたモーメントの釣り合いから支線の水平分力を求め、支線の傾きを考慮して実際の引張荷重を算出する。さらに必要な安全率を確保するための素線径と断面積の計算が試験頻出である。
📖用語
支線電柱が電線の張力で傾くのを防ぐために、電柱から斜め下方向に張るワイヤー(亜鉛めっき鋼より線等を使用)。
引張強さ材料が引っ張り力に耐えられる最大の力(単位:kN または kN/mm2)。
安全率実際の引張強さを最大想定荷重で割った値。電技解釈では支線の安全率は原則2.5以上(引留支線は1.5以上)。
素線より線を構成する個々の細い線。7本撚りの場合、素線7本を撚り合わせて1本の支線を形成する。
亜鉛めっき鋼線腐食防止のため亜鉛めっきを施した鋼線。支線材料として広く使用され、引張強さは約1.23 kN/mm2
支線張力の計算手順
電柱の根元を支点としてモーメントの釣り合いを立てる
  水平張力 × 電線高さ = 支線水平分力 TH × 支線取付高さ
支線の傾きから実際の引張荷重 T を算出する
  T = TH × 斜辺長水平距離
📐基本公式:支線の安全率と素線径
安全率 = 支線の引張強さ最大想定荷重
必要引張強さ ≥ 支線張力 T × 安全率
7本縒り支線の場合:
素線全体の引張強さ = 本数 × 断面積 × 引張強さ
 = 7 × π × d24 × 引張強さ[kN/mm2]
亜鉛めっき鋼線の引張強さ ≒ 1.23 kN/mm2
上式が必要引張強さ以上になる最小の規格径 d を選ぶ(電技解釈 第61条)。
図1
関連問題数:1

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