法規電気設備技術基準発電設備・分散型電源・系統連系⚖️ 電気設備の技術基準の解釈★★☆☆☆

再閉路時の事故防止(線路無電圧確認装置・単独運転検出装置)

概要
高圧・特別高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合,系統事故後の再閉路時に分散型電源が接続されたままだと事故が拡大するおそれがある。これを防ぐため,変電所引出口に線路無電圧確認装置を施設することが原則とされており,代替条件として単独運転検出装置等を活用する方法も規定されている。
📖用語
分散型電源需要家側に設置される小規模な発電設備(太陽光発電・燃料電池・小型風力等)
再閉路系統事故による停電後,変電所の遮断器を再投入して送電を再開する操作
線路無電圧確認装置再閉路前に連系線路が無電圧(停電中)であることを確認する装置。分散型電源が切り離されていることを保証する
単独運転系統が停電しているにもかかわらず,分散型電源が孤立した状態で需要家へ電力供給を続ける現象。感電・機器損傷の原因となる
⚖️条文(要約)
再閉路時の事故防止(電技解釈 第224条)
高圧又は特別高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合(スポットネットワーク受電方式で連系する場合を除く。)は,再閉路時の事故防止のために,分散型電源を連系する変電所の引出口に線路無電圧確認装置を施設すること。ただし,次の各号のいずれかに該当する場合は,この限りでない。
一 逆潮流がない場合であって,電力系統との連系に係る保護リレー,計器用変流器,計器用変圧器,遮断器及び制御用電源配線が,相互予備となるように2系列化されているとき。ただし,次のいずれかにより簡素化を図ることができる。
イ 2系列の保護リレーのうちの1系列は,不足電力リレー(2相に設置するものに限る。)のみとすることができる。
ロ 計器用変流器は,不足電力リレーを計器用変流器の末端に配置する場合,1系列目と2系列目を兼用できる。
ハ 計器用変圧器は,不足電圧リレーを計器用変圧器の末端に配置する場合,1系列目と2系列目を兼用できる。
二 高圧の電力系統に分散型電源を連系する場合であって,次のいずれかに適合するとき
イ 分散型電源を連系している配電用変電所の遮断器が発する遮断信号を,電力保安通信線又は電気通信事業者の専用回線で伝送し,分散型電源を解列することのできる転送遮断装置及び能動的方式の単独運転検出装置を設置し,かつ,それぞれが別の遮断器により連系を遮断できること。
ロ 2方式以上の単独運転検出装置(能動的方式を1方式以上含むもの。)を設置し,かつ,それぞれが別の遮断器により連系を遮断できること。
ハ 能動的方式の単独運転検出装置及び整定値が分散型電源の運転中における配電線の最低負荷より小さい逆電力リレーを設置し,かつ,それぞれが別の遮断器により連系を遮断できること。
ニ 分散型電源設置者が専用線で連系する場合であって,連系している系統の自動再閉路を実施しないとき
装置・リレーの比較
装置・リレー名用途・役割
線路無電圧確認装置系統が無電圧(停電)であることを確認してから再閉路する
不足電圧リレー電圧の低下を検出する(再閉路確認には使わない)
不足電力リレー逆潮流がなくなったことを検出する(2相設置に限る)
周波数低下リレー周波数の低下を検出する(単独運転検出に使うがここでは不適切)
単独運転検出装置系統から切り離された後も単独で運転している状態を検出して解列する
逆電力リレー分散型電源から系統への逆潮流を検出して解列させる
間違えやすいポイント
「線路無電圧確認装置」と「不足電圧リレー」は名前が似ているが役割が異なる。前者は再閉路前の無電圧状態確認,後者は運転中の電圧低下保護。
「不足電力リレー」と「周波数低下リレー」はどちらも単独運転検出に関係するが,2系列化の簡素化で使えるのは「不足電力リレー」のみ(2相設置に限る)。
例外bは高圧連系のみに適用される代替条件。特別高圧連系には適用されない。
図1
関連問題数:1

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