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2025年8月31日実施 電力 A問題 問10
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問題一覧
電力
送電・配電
送電特性・電圧降下・電力損失
出題頻度: ★☆☆☆☆
配点: 5点
2025年8月31日実施 電力 A問題 問10
地中送電線路に使用される各種電力ケーブルに関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
選択肢
(1)
OF ケーブルは,絶縁体として絶縁紙と絶縁油を組み合わせた油浸紙絶縁ケーブルである。OF ケーブルには油通路が設けられており,絶縁油の加圧によりボイドの発生を抑制して絶縁強度を確保するための給油設備が必要である。
(2)
CV ケーブルは,絶縁体として架橋ポリエチレンを使用したケーブルである。架橋ポリエチレンは,ポリエチレンの分子構造を架橋反応により立体網目状分子構造とすることで,熱可塑性を大幅に向上させた絶縁材料である。
(3)
CV ケーブルは,OF ケーブルと比較して給油設備が不要であり,保守性に優れている。一方で,水トリーの発生による絶縁劣化があるため,CV ケーブルには金属シースや遮水層を設ける場合がある。
(4)
CVT ケーブルは,単心 CV ケーブル 3 条をより合わせたトリプレックス形 CV ケーブルであり,3 心共通シース形 CV ケーブルと比較してケーブルの熱抵抗が小さいため電流容量を大きくできるとともに,ケーブルの接続作業性がよい。
(5)
OF ケーブルは,油圧の常時監視によって金属シースや鋼管の欠陥,外傷などに起因する漏油を検知することで,油圧の異常低下による絶縁破壊事故の未然防止を図ることができる。
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💡
解説
各選択肢の解説
(1) 正しい:OFケーブル(Oil Filled Cable)は絶縁紙+絶縁油による油浸紙絶縁ケーブル。油通路に絶縁油を加圧充填することでボイド(空隙)の発生を防ぎ,高い絶縁強度を保つ。給油設備が必要。
(2) 誤り:CVケーブルの絶縁体「架橋ポリエチレン」は,架橋(cross-link)処理により分子を立体網目状構造にしたもの。架橋により「熱可塑性が低下し(なくなり),熱硬化性(耐熱性)が向上する」。「熱可塑性を大幅に向上させた」は誤り。熱可塑性とは熱を加えると軟化する性質であり,架橋により失われる。
(3) 正しい:CVケーブルはOFケーブルと比較して給油設備が不要で保守が容易。ただし水トリー(水分による樹枝状絶縁劣化)の問題があるため,金属シースや遮水層を設けることがある。
(4) 正しい:CVTケーブルは単心CVケーブル3条をより合わせたもの(トリプレックス形)。3心共通シース形と比べてケーブルの熱抵抗が小さく,電流容量が大きい。また,各芯が独立しているため接続工事もしやすい。
(5) 正しい:OFケーブルは油圧を常時監視することで,金属シースや鋼管に生じた欠陥・外傷による漏油を検知し,絶縁破壊事故を未然防止できる。
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答え:(2)
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