電力送電・配電送電特性・電圧降下・電力損失★★☆☆☆

電力ケーブルの種類と特性

概要
地中送電線路に使用される電力ケーブルの種類(OFケーブル・CVケーブル・CVTケーブル)と,それぞれの絶縁材料・特性・課題を扱う。架橋ポリエチレンの熱可塑性低下,水トリー対策,CVTの電流容量優位性が頻出事項。
📖用語
OFケーブル(Oil Filled Cable)絶縁紙と絶縁油を組み合わせた油浸紙絶縁ケーブル。油通路に絶縁油を加圧充填してボイド(空隙)の発生を防ぐ。給油設備が必要。
CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)架橋ポリエチレン(XLPE)を絶縁体に使用したケーブル。給油設備不要で保守性に優れる。
CVTケーブル単心CVケーブル3条をより合わせたトリプレックス形のケーブル。3心共通シース形よりも熱抵抗が小さく電流容量が大きい。
XLPE(架橋ポリエチレン)ポリエチレンの分子を架橋処理によって立体網目状にした絶縁材料。熱可塑性は失われ,耐熱性が向上する。
水トリーCVケーブルの絶縁体に水分が浸入して生じる樹枝状の絶縁劣化。金属シースや遮水層を設けて対策する。
ボイドケーブル絶縁体中に生じる空隙。部分放電の起点となり絶縁破壊を招く。OFケーブルでは油圧加圧によって防止する。
主要ケーブルの比較
地中送電線路に使用される主要な電力ケーブルの種類と特性。
ケーブル種類絶縁体・構造特徴課題・注意点
OFケーブル(Oil Filled Cable)絶縁紙+絶縁油(油浸紙絶縁);油通路に絶縁油を加圧充填ボイド(空隙)の発生を防ぎ絶縁強度を確保;油圧の常時監視により金属シース・鋼管の漏油を早期検知できる給油設備(タンク・ポンプ)が必要
CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)架橋ポリエチレン(XLPE);架橋処理によりポリエチレンの分子を立体網目状にし耐熱性を向上給油設備不要で保守性に優れる水トリーによる絶縁劣化が課題。対策として金属シースや遮水層を設ける
CVTケーブル単心CVケーブル3条をより合わせたトリプレックス形3心共通シース形より熱抵抗が小さく電流容量が大きい。接続作業性も良い。
CVケーブルの注意点
架橋処理により熱可塑性は失われ,耐熱性が高まる。
図1
関連問題数:1

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