選択肢(4)が誤り。
選択肢(4)のうち「絶縁電線の採用」は,がいしの塩害対策として適切でない。
高圧・特別高圧の架空送電線路では裸電線(硬銅線やアルミ線)を使用しており,「絶縁電線への置き換え」は一般的な架空送電線路の塩害対策として行われない。コスト面・技術面から実施が困難であることに加え,がいし自体の問題に対処する「塩害対策」とは概念が異なる(がいし自体をなくす発想になってしまう)。
標準的ながいしの塩害対策
•耐塩がいし(防汚型がいし)の採用:沿面距離を長くしたがいしを使用する
•がいし連の直列連結個数の増加
•定期的ながいし洗浄(活線洗浄・停電洗浄)
•はっ水性物質(シリコーングリース等)の塗布
各選択肢の解説
(1) 正しい。沿面距離を伸ばすことと,がいし連の直列連結個数を増やすことが基本的対策。
(2) 正しい。水溶性電解質物質だけでなく,不溶性の塵埃も塩類の保水に寄与して塩害を促進する。
(3) 正しい。フラッシュオーバに至らなくても,表面漏れ電流によるコロナ放電で可聴雑音・電波障害が発生する。
(5) 正しい。雷害による地絡は絶縁回復後に再閉路が成功しやすいが,塩害による地絡は汚染が持続するため再閉路失敗の割合が多い。