(1) 高圧受電設備の地絡保護装置 → 正しい
地絡過電流継電器(OCGR):零相変流器(ZCT)で零相電流 I0 を検出し動作する。無方向性。
地絡方向継電器(DGR):接地用変圧器(GPT)で零相電圧 V0 を検出し,
I0 と V0 の組み合わせで方向性を持って動作する。
どちらも高圧受電設備の地絡保護に広く用いられる。
(2) 時限順送式故障区間分離方式 → 正しい
配電線で地絡・短絡が発生すると変電所遮断器が動作して停電する。
その後,電源側から区間ごとに順次再送電を試み,事故区間を自動的に分離して
健全区間を復旧する方式。供給支障を極力少なくする目的で採用される。
(3) 「こう長が短い場合に不要動作する」→ 誤り(正答)
地絡過電流継電器(OCGR)は無方向性のため,外部事故時にも零相電流を検出して
不要動作する恐れがある。この不要動作が起きやすいのは,
構内の高圧ケーブルのこう長が「長い」場合である:
こう長が長いほど対地静電容量が大きくなり,外部事故時に大きな充電電流(零相電流成分)が流れる。
「こう長が短い場合」は充電電流が小さく,不要動作しにくい。
→ 「短い場合」は誤りで,正しくは「長い場合」。
(4) 配電用変電所の地絡保護:地絡方向継電器+地絡過電圧継電器 → 正しい
配電用変電所では各配電線に地絡方向継電器(DGR)と地絡過電圧継電器(OVGR)を
組み合わせて設置し,事故フィーダを選択的に遮断する。
(5) 配電用変電所の短絡保護:過電流継電器 → 正しい
短絡事故の保護には,各配電線に過電流継電器(OCR)が設置される。
正答:(3)