S が開いているため,電流の経路は「1 V 電源 → 1 Ω → 1 H → 2 F → 1 Ω」の直列ループのみである。定常状態ではコンデンサは開放と等価になるため電流は流れず,iL(0-) = 0 A となる。このとき 1 Ω・1 H には電圧降下がないため,コンデンサの端子電圧はすべて電源電圧に等しくなり,vC(0-) = 1 V(S側の端子が高電位)となる。
t = 0 でスイッチ S を閉じた直後
S は理想的なスイッチ(内部抵抗 0)なので,閉じた瞬間に S の両端(L と C の接続点)の電位は基準電位(0 V)に固定される。これにより,L 側の枝(1 Ω・1 H・S)と C 側の枝(2 F・1 Ω)は互いに独立した1次回路に分離される。
L側の枝(1 Ω・1 H)
iL(0) = 0 A から出発するRL回路として振る舞う。τL = 1 H1 Ω = 1 s:
iL(t) = 1 V1 Ω(1 - e-t/τL) = 1 - e-t [A]
C側の枝(2 F・1 Ω)
コンデンサ電圧は連続なので vC(0+) = vC(0-) = 1 V となる。S 側の端子が 0 V に固定されているため,このコンデンサは 1 Ω を通じて放電するRC回路として振る舞う。τC = 1 Ω × 2 F = 2 s である。接続点へ向かう放電電流の大きさは: