電力送電・配電送電特性・電圧降下・電力損失★★☆☆☆
架空電線路のたるみと電線実長の計算
概要
架空電線路のたるみ D,電線実長 L,水平張力 T の関係式を扱う。スパンが変わった場合のたるみ計算(D ∝ S2)と,実長近似式 L = S + 8D23S を用いた数値計算が頻出。
📖用語
たるみ(弛度):架空電線が支持点間で重力によって垂れ下がる量。支持点と電線最低点の垂直距離 D [m] で表す。
スパン(径間):隣接する2つの支持点(電柱・鉄塔)間の水平距離 S [m]。
水平張力:架空電線が支持点間で水平方向に引っ張られる張力 T [N]。
電線実長:支持点間において電線が実際に占める長さ L [m]。たるみの分だけスパン S より長くなる。
架空電線のたるみ(弛度)D,実長 L,水平張力 T の関係式。
📐基本公式:たるみ(弛度)
D = wS28T [m]
w:電線1 m 当たりの重量 [N/m]
S:スパン(支持点間距離)[m]
T:水平張力 [N]
同じ電線(w が等しい)を同じ水平張力(T が等しい)で架線する場合:
D ∝ S2(スパンの2乗に比例)
D2D1 = (S2S1)2 → D2 = D1 × (S2S1)2
L = S + 8D23S [m]
たるみが小さい(D ≪ S)場合の近似式。電線の実長は支持点間距離 S よりわずかに長くなる。
計算の流れ
①D2 = D1 × (S2S1)2 でたるみを計算
②L = S2 + 8D223S2 で実長を計算
温度変化によってたるみが変化する場合の計算(線膨張係数 α を使った手順)は「架空電線路のたるみ(弛度)の計算」を参照。

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