電力送電・配電送電特性・電圧降下・電力損失★★☆☆☆
電線導体の材料と特性(軟銅線・硬銅線)
概要
送配電線路に使用される銅導体には,引張強度が高い硬銅線と,焼きなまし処理により柔軟性・導電率を高めた軟銅線がある。架空送電線には硬銅線,CVケーブル等の地中電線には軟銅線が用いられる。軟銅線は焼きなましにより導電率が「高くなる」点が頻出の誤りポイントである。
📖用語
軟銅線:硬銅線を焼きなまし(アニーリング)処理して柔軟性を高めた銅導体。導電率が高く,CVケーブルや絶縁電線に使用される。
硬銅線:銅を冷間引き抜き加工(伸線加工)で成形した銅導体。引張強度が高く,架空送電線・架空配電線に使用される。
CVケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル):絶縁材に架橋ポリエチレンを使用した電力ケーブル。地中電線路に広く用いられる。
送配電線路に使用される銅導体の種類の製造方法,特性,用途の違い。
銅の基本特性
•銅は20°Cにおいて銀に次いで導電率が高い金属
•導体の導電率は20°Cでの標準軟銅の導電率を100%として比較した百分率で表す
軟銅線と硬銅線の比較
| 項目 | 軟銅線 | 硬銅線 |
|---|---|---|
| 製造方法 | 硬銅線を焼きなまし(アニーリング)して製造 | 銅を冷間引き抜き加工で製造 |
| 可とう性(柔軟性) | 高い(優れる) | 低い |
| 導電率 | 高い(標準軟銅=100%) | 若干低い(97〜99%程度) |
| 引張強度 | 低い | 高い |
| 主な用途 | CVケーブル,絶縁電線 | 架空送電線,架空配電線(裸電線) |
間違えやすいポイント
焼きなましにより結晶格子が整列するため,軟銅線の導電率は硬銅線より「高くなる」。また,焼きなましにより可とう性も向上する。

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