電力送電・配電送電特性・電圧降下・電力損失★★★☆☆
三相3線式配電線の電圧降下・送電電力計算
概要
三相3線式配電線における電圧降下の近似式と,それを用いた送電電力・線路電流の計算を扱う。送電端と受電端の相差角が小さいという近似のもとで導かれる式であり,1箇所に負荷がある単純な配電線だけでなく,複数箇所に負荷がある分岐配電線にも区間ごとに適用できる。
📖用語
電圧降下:送電端電圧と受電端電圧の差。線路のインピーダンス(抵抗・リアクタンス)と電流によって生じる。
有効電流:負荷電流のうち,力率角の余弦(cosθ)方向の成分。有効電力の伝送に対応する。
無効電流:負荷電流のうち,力率角の正弦(sinθ)方向の成分。
📐基本公式:三相3線式配電線の電圧降下(近似式)
e = × I × (R × cosθ + X × sinθ) [V]
•e:電圧降下(線間電圧の差)[V]
•I:線路電流[A],R:電線1線当たりの抵抗[Ω],X:電線1線当たりのリアクタンス[Ω]
•cosθ:負荷の力率,sinθ: より求める
•送電端電圧と受電端電圧の相差角が小さいことを前提とした近似式
📐基本公式:送電電力
P = × V × I × cosθ [W]
•V:受電端の線間電圧[V](または送電端電圧,条件に応じて使い分ける)
複数箇所に負荷がある配電線への拡張
S点から複数の負荷点(例:A点,B点)に電力を供給する分岐配電線では,各区間を流れる電流はその区間より先(末端側)にある負荷電流の合計になる。区間ごとに電圧降下の近似式を適用し,S点からの電圧降下を区間ごとに積算することで,任意の地点の電圧を求められる。

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