電力送電・配電送電特性・電圧降下・電力損失★★☆☆☆
マーレーループ法によるケーブル地絡故障点標定
概要
マーレーループ法は、ホイートストンブリッジの平衡条件を利用してケーブルの地絡故障点位置を標定する方法。故障ケーブルと健全ケーブルを対端で導体どうし接続してループを形成し、送電端側からブリッジを接続して故障点距離 x = aL500 を求める。精度確保には故障点の地絡抵抗が十分低いことが必要。使用ブリッジはホイートストンブリッジであり、対端で接続するのは導体どうしである。
📖用語
マーレーループ法:故障ケーブルと健全ケーブルを対端で接続してループを形成し、ホイートストンブリッジの平衡条件から地絡故障点の距離を測定する方法。
ホイートストンブリッジ:抵抗の精密測定に用いる4辺のブリッジ回路。平衡条件(対辺の積が等しい)から未知抵抗を求める。
シェーリングブリッジ:コンデンサの誘電正接(損失角)や静電容量を測定するためのブリッジ回路。
地絡抵抗:地絡故障点における導体と大地(遮へい層)間の絶縁抵抗。この値が低いほどマーレーループ法の標定精度が高い。
故障点標定:ケーブル線路の故障箇所の位置を特定する作業。
マーレーループ法は,ホイートストンブリッジの平衡条件を利用してケーブルの地絡故障点位置を標定する方法。
基本構成
•故障が生じたケーブルAと,故障していない健全ケーブルBを,故障箇所の逆端(対端)で導体どうしを接続してループを形成する。
•マーレーループ装置(ホイートストンブリッジ)を送電端側に接続し,ブリッジが平衡するように調整する。
📐基本公式:マーレーループ法の故障点距離計算
ブリッジの全目盛を 1000,平衡時のケーブルA接続端子までの目盛の読みを a,ケーブル線路長を L とする。
ブリッジ平衡条件より:
a1000 = x2L
よって故障点距離:
x = 2La1000 = aL500
必要条件
•ケーブルA,Bは同一仕様・同一長さ(単位長当たりの抵抗が等しい)
•故障点の地絡抵抗が十分低いこと(地絡抵抗が高いとブリッジが平衡しにくく,標定精度が低下する)
適用ブリッジ
ホイートストンブリッジを使用する。

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