電力送電・配電送電特性・電圧降下・電力損失★★☆☆☆

架空送電線路の構成部品

概要
架空送電線路を構成する主要部品(電線・がいし・架空地線・ねん架・ダンパ)の種類と機能を扱う。がいしのフラッシオーバがアークホーンにより外部(がいし表面ではなくアークホーン間の空間)で生じるよう設計される理由,ねん架の目的,ダンパの役割などが頻出。
📖用語
ACSR(鋼心アルミより線)アルミ線の外層と鋼心の組み合わせにより,軽量性と引張強度を両立した架空送電線。
OPGW(光ファイバ複合架空地線)架空地線に光ファイバを内蔵したもの。雷害防護と通信機能を兼ねる。
ねん架(転位)三相各相の作用インダクタンス・静電容量を均等化するため,電線の配置を一定間隔で入れ替える操作。ジャンパ線を使用する。
ダンパ微風振動(エオリアン振動)やギャロッピングなど電線の振動を抑制するために電線に取り付ける振動吸収器。
がいし(碍子)電線と鉄塔(支持物)を絶縁するために使用する絶縁体。異常電圧によるフラッシオーバはがいし外部(表面ではなくアークホーン間の空間)で起きるよう設計する。
アークホーンがいし連の両端に取り付ける金属電極。フラッシオーバ時のアークをアークホーン間(空間)に誘導し,がいし自体の表面損傷を防止する。
架空送電線路を構成する主要部品とその機能。
電線
鋼心アルミより線(ACSR):軽量化のためアルミ線を使用し,引張強度不足を中心の鋼心で補う。
がいし(碍子)
電線と鉄塔(支持物)間の絶縁に使用。
雷撃等の異常電圧によるフラッシオーバは,がいし内部でもがいし表面(沿面)でもなく,アークホーン間の空間で生じるよう設計する。がいし内部での絶縁破壊は永久損傷を招き,がいし表面に沿った沿面フラッシオーバも表面の損傷・劣化を招くため,いずれも避ける必要がある。
そこで,がいし連の両端に金属電極(アークホーン)を取り付け,フラッシオーバ時のアークをアークホーン間(空間)に誘導することで,がいし自体(内部・表面とも)が損傷を受けないよう設計する。
架空地線(遮蔽線)
送電線・がいしを雷撃から保護する。光ファイバ内蔵型(OPGW)として通信線に兼用するものもある。
ねん架(転位)
各相の作用インダクタンスと静電容量を平衡させるため,電線の配置を入れ替える操作。ジャンパ線を用いて実施する。
ダンパ
微風振動(エオリアン振動)やギャロッピングを抑制するために電線に取り付ける。振動エネルギーを吸収する。
図1
関連問題数:1

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